P ROFILE

しゅう

E NTRIES

C OMMENTS

C ATEGORIES

C ONTENTS

U PDATE

A RCHIVES

L INKS

C ALENDAR


06 | 2008/07 | 08
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

S EARCH

S CHEDULE

    7月
     7日:歌舞伎座(昼)
    13日:歌舞伎座(夜)
    21日:国立大劇場
    27日:歌舞伎座(昼・夜)
    8月
    11日:歌舞伎座(一)
    17日:歌舞伎座(二・三)
    24日:国立小劇場

T RACKBACKS

E TCETRA



































演舞場・五月大歌舞伎・夜の部「東海道四谷怪談」感想など
11日に見にまいりました 新橋演舞場・五月大歌舞伎・夜の部「東海道四谷怪談」の感想など書かせていただきます。
今回の感想は チョッと書き難かったです。(笑)
良い様な、良くない様な・・・難しいな〜。(^_^;)


○「東海道四谷怪談」
この舞台は1825年初演の四世鶴屋南北の作品で 今回は通しでの上演ですが 本来は五幕構成の四幕目にあたります「深川三角屋敷の場」がございません。
この場面は お袖と直助権兵衛と与茂七との話しです。
ここで、お袖はお岩が伊右衛門に殺害された事を知ります。
さらに 前の「砂村隠亡堀の場」のだんまりで 直助権兵衛の手に渡った回文状を取り戻しに 与茂七が鰻掻きの刻印を目当てに三角屋敷にやって来ます。
お袖は直助権兵衛と与茂七の二人の手にかかり亡くなりますが その折、直助権兵衛がお袖の兄である事が分かります。
また、与茂七と思い込んで殺害したのが以前の主の子息・奥田庄三郎である事が知れ 直助権兵衛は申しわけに腹を斬ります。
なので(長くなりましたが)ここで与茂七は全ての事情を知る事になり大詰の「仇討の場」に続くわけです。
ちなみに、今回の舞台はお岩様を女形の福助丈がお勤めですので与茂七は染五郎丈がお勤めになっています。
ですので、福助丈は「砂村隠亡堀の場」と「仇討の場」に小平女房・お花に代わったのだと思います。

このお話しは 塩冶判官が高師直に刃傷に及んだお話「仮名手本忠臣蔵」に絡んだお話しなのですが 時代物ではなく世話物の舞台で、内容としてはドロドロな感じもするのですが 歌舞伎の舞台ですと実にサクサクとお話が展開していきます。
昔の・・・歳が分かりますね(笑)・・・TVなどよりよほどサックリした印象です。
歌舞伎座では黙阿弥の通しを上演しているわけですが 雰囲気の違いを見比べる事ができてとても楽しいです。(^^ゞ



序幕、チョッと賑やかな感じの下座で幕開きになります。
何気ない風景から徐々にトワイライトゾーンに変わっていく感じで お話の内容を知っていると その落差が楽しめたりいたします。
この幕は芝雀丈がとても良いと思いました。
パッと見、少しほっそりなさったように思えたのですが 下手の角の辺りから見てたからでしょうか・・・?
とても綺麗で可愛らしく見えました。
それと染五郎丈が思っていたより重みがあり大きく見えました。
芝雀丈に対して与茂七に見えました。
まあ・・・これは、芝雀丈の加減もあるのかも知れませんけれど・・・。
段四郎丈・直助権兵衛、歌舞伎の世話物の直助権兵衛‘らしくて‘良いと思いました。
で、吉右衛門丈・伊右衛門は序幕が一番‘色悪‘に見えました。(笑)
まだ序幕で、お話しに軽さがあるので 吉右衛門丈のチャメッケのある感じが、悪いけれど可愛い男に見えます。
いい人に見えてしまったり、いい男に見えてしまったりするのですが そういう事をねじ伏せて(^_^;) これが伊右衛門なのだと思わせる地力を感じます。



二幕目まで来ますとドップリ薄暗い雰囲気の舞台になり、イヨイヨ怖くなるぞ〜 っと、いうところです。
ここは福助丈のお岩様が前面に出るところです。
とても頑張っていらっしゃるのは伝わりました。
ですが、どうもイマヒトツ段取りが見えてしまって 心情が後に残らないのです。
伊右衛門を頼みに思い、伊藤家に手を合わせ とても切ない哀れな感じなのですが ‘その様に‘見えてしまうのです。
‘私は哀れよ‘っと言っている感じがしてしまうと申しましょうか あざとく見えると申しましょうか 決まった段取りに追われていると申しましょうか 見ておりまして‘一番悪いのは伊藤家じゃん!‘などと思いつつ それでも‘こういう真面目な人を騙しちゃいけません。‘と思えてこないのです。
‘哀れを伝える事‘を意識しすぎていて作り過ぎなのかもしれません。

それでもまだ前半は 可愛さもあり 毒を飲ませる伊藤家に手を合わせる姿に哀れさもあり 産後の病のために弱々しい雰囲気もあります。
薬を飲んでしまってからも 伊右衛門が持ち去ろうとする蚊帳に取りすがり、子を想う母親の悲しみも辛くなるほど伝わります。
多少やり過ぎに見える事もあるのですが でも、追い詰められていくお岩様に息を詰めて舞台を見ていることができます。

ところが 宅悦に言い寄られるあたりから なんだかとっても元気に見えてしまいまして 先刻まで立つのもやっとだった人には見えないのです。
気丈に振舞うと言うより こんなに元気なら大丈夫じゃない? っと、いう感じに見えてしまいます。
なのに 鉄漿を付けようとするあたりから また、ヨロヨロし始めて どうも、チグハグに見えてしまいます。
また、鉄漿を付けるのに 右側を(顔の崩れた方です)酷く黒く付けてオドロオドロしく見せていました。
これは、私の見た日だけなのかも知れませんが かえって、わざとらしくて 哀れさが無くなってしまったように思いました。
見た目にこだわり過ぎのような気がいたします。

この後、髪梳きになりますが ここは段取りが見えてしまいまして 客席で見ておりまして‘髪を後に廻した時に上手く抜け上がっているかしら‘っと、余計な事を心配してしまいました。(^_^;)
さらに なぜ髪梳きで笑いを取る様な事をするのか これはマッタク疑問です。
これも私が見た日だけなのかもしれませんが 前に垂らした髪を一息の間で後方に振り上げ、宅悦がコケルというのは ギャグに見えてしまいます。
事実、客席からは笑いが起きました。
ここまで客席は、わりあいにシーンと息を詰めて舞台を見ている感じだったのですが この笑いで、ぷつっと緊張の糸が切れた感じになってしまって 最後に髪が抜けて物凄い形相になった時に ‘目の前のスゴイ者‘という感じばかりで、哀れも何も見えてきませんでした。
なので それぞれの眼目を繋ぎ合わせているような印象が残ってしまいました。
全体に‘手に余る‘という感想です。
小平につきましては 何と言ったら言いのやら・・・いえ、普通に小平なのですが 無理して声を作っているような感じもいたしまして、シックリしないのですね。(^_^;)


この幕での吉右衛門丈の伊右衛門は 成り行きに流されてしまう感じはあると思いますし 結構、いい加減な男だとも思うのですが それでも、いい人に見えてしまいます。(^_^;)

歌六丈・宅悦が頑張っていらっしゃいましたが 多少、大き過ぎで貧困の中に生きる按摩の雰囲気では無いかもしれません。



三幕目で怖かったのは、お岩様でも小平でもなくて 「首が飛んでも動いてみせるわ〜!」と言う吉右衛門丈・伊右衛門でした。(^^ゞ
人の怖さを見るようで スゴイ迫力がございまして これは、どう見たって色悪では無くて 極悪、国崩しの大きさです。
杭に足をかけて決まったところは世話物に見えませんでした。(^_^;)



大詰の「蛇山庵室の場」は とりあえず筋を通して、段取りを見せていく感じに見えました。
それに、何となくショボク見えたのは私だけでしょうか?(^_^;)
福助丈・お岩が吉右衛門丈・伊右衛門に赤子を渡し お地蔵様に変わって驚く伊右衛門を見ながら上手の方に向かう時の笑いが‘不気味‘と言うより‘変‘でした。
「仇討の場」は雪景色です。
で、ここの吉右衛門丈・伊右衛門の大きいこと 骨太な国崩しの雰囲気イッパイの幕切れでした。(^^ゞ
これではたぶん 与茂七とお花は返り討ちになりそうです。(笑)



全体には それでも、吉右衛門丈の伊右衛門は納得できてしまいました。
これも伊右衛門なのだと こういう色悪も‘あり‘なのだと思えました。
どんなキャラクターであっても必ず合格点まで持っていく吉右衛門丈の地力を見た様な感じです。
また、芝雀丈・お袖の可愛らしさと 段四郎丈・直助権兵衛の世話物の雰囲気が良いと思いました。
すみません・・・福助丈は、お花が一番安心して見ていられましたし 一番綺麗でカッコよく思えました。m(__)m


にほんブログ村 演劇ブログ 古典芸能へ
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
ランキング参加中です。
一押しお願いいたします。



【2008/05/13 15:29】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<ちんぷんかん | ホーム | 歌舞伎座前の‘お〜いお茶‘>>
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://storyshu.blog119.fc2.com/tb.php/274-08fe8e4f
| ホーム |