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S EARCH

S CHEDULE

    8月
    11日:歌舞伎座(一)
    17日:歌舞伎座(二・三)
    24日:国立小劇場
    9月
     1日:演舞場(昼)
     7日:歌舞伎座(昼)
    14日:歌舞伎座(夜)
    21日:演舞場(夜)

T RACKBACKS

E TCETRA



































稚魚の会・歌舞伎会 合同公演 B班
稚魚の会・歌舞伎会 合同公演 080824

国立小劇場での 「稚魚の会」「歌舞伎会」合同公演・B班を見てまいりました。
お隣、大劇場では「亀治郎の会」の公演があったわけですが 今回は日程が組めなかったので、合同公演のB班のみの観劇になりました。

で、昨年の同公演がとても良かったので 今年もケッコウ期待して行ったのですが やはり、今年も勢いを感じる舞台で、良かったと思います。
簡単に感想など書かせていただきます。

○「車引」
辰巳丈・梅王丸の台詞がきっぱりと大きくて良いです。
幕開きすぐ、舞台に出て一番初めの「聴くことあり」の台詞からグッと引き付ける感じがございます。
それと、みどり丈・桜丸が艶のある桜丸で それでいて、芯も感じられます。
深編笠での台詞の時に多少声が裏返る感じがあるのですが 一つひとつを丁寧に言っているようで 内容は良く伝わると思います。
升平丈・松王丸は大きな感じなのですがイマヒトツ台詞に重みが欲しいと思いました。

○「釣女」
蝶三郎丈・太郎冠者は歌昇丈の太郎冠者に雰囲気が似ておりまして 真面目な感じのする太郎冠者です。
吉二郎丈・大名は爽やかさのある大名で良いです。
伊助丈・上臈はしとやか 升吉丈・醜女は可愛い感じでした。

○「番町皿屋敷」
新十郎丈・播磨がすごく頑張っていらっしゃると思いました。
どことなく監修・指導の梅玉丈を思わせる間を感じます。(^^ゞ
後半の緊張感は凄くて、わりとゆっくりめな舞台の流れの様に感じたのですが それでもダレル様には思いませんでした。
京妙丈・お菊もとても良いです。
舞台に出たところから どことなく物思いな雰囲気があり しかし、暗くならず あくまで思いつめた雰囲気がございます。
さらに 播磨と二人になった時の可愛らしい感じが良く また、覚悟を決めた時に吹っ切った満足感の様なものが伝わりました。
新蔵丈・四郎兵衛が粋で大きく渋みがあり 嶋之亟丈・真弓がやはり大きさ存在感を感じます。
他 茂之助丈・権次の懐の大きな暖かい感じ 八重蔵丈・十太夫の真面目な感じが良いです。

○「勢獅子」
左字郎丈・鶴吉と松男丈・亀吉 お二人がキリットしていて小気味良く 楽しく見ていられる舞台です。
特に、左字郎丈・鶴吉がカッコ良いと思いました。(^^ゞ


簡単な感想など書かせていただきました。
後日、あらすじなどまとめましてUPしたいと思っております。


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【2008/08/24 23:41】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(0) |
歌舞伎座・八月納涼大歌舞伎 第二部「つばくろは帰る・大江山酒呑童子」第三部「紅葉狩・愛陀姫」感想など
本日、歌舞伎座八月納涼大歌舞伎の第二部「つばくろは帰る・大江山酒呑童子」と第三部「紅葉狩・愛陀姫」を見てまいりました。
で、明日は仕事なので(^_^;) ホントニ簡単ですが、チョッとだけ感想など書かせていただきます。

第二部
「つばくろは帰る」
この舞台は川口松太郎作の新作の歌舞伎で人情話です。
子供の出るお話なので、覚悟はしていたのですが やっぱり泣けまして、後半はボロボロでした。(^^ゞ
三津五郎丈・文五郎は、江戸の職人の気短だけれど暖かさのある雰囲気が良いです。
また福助丈の君香のチョッと影のある健気な感じも良いと思いました。
で、小吉丈・安之助がとても頑張っていると思います。
文五郎が京に着いて初めて君香に会ってからの半年 二人の様子が描かれていないので 半年後に君香の家に出向いた文五郎と君香の想いが唐突に見えるところが一つだけ気になりましたが 他は皆バランスの良い お芝居風で肩の凝らない舞台だと思います。


「大江山酒呑童子」
この舞台は美術を串田和美氏が担当していらっしゃいまして 能をもとにした舞踊ですが、松羽目の舞台ではございませんで 白黒を基調にしたようなシンプルな舞台面に水墨画のような背景になっています。
差金を使ったお人形とか、ミニチュアな鬼ヶ城とか 串田氏らしい舞台です。
チラッとですが、6月のコクーン‘屋根の場‘が思い浮かびました。(^^ゞ
舞台面は趣向として面白いのですが 舞踊そのものが、イマヒトツ物足りない感じがいたしました。
まあ、勘三郎丈の舞踊だという事で 私の期待が大き過ぎたのかもしれません。
前シテの踊りで 後半、曲が早間になってからはとても良いと思いましたが 他は、普通な感じでした。
幕切れ前は 横たわる勘三郎丈を乗せたまま所作台が立ち上がり 舞台上方で決まって幕になります。
大仕掛けな幕切れなのですが やはり居所が不安定なこともあってか 決まりがイマヒトツ大きく見えません。
仕掛けの方に目が向いてしまう感じです。
で・・・幕切れの時に、所作台を流れるように落ちてくるドッグフードの様な茶色い物は何でしょう?
豆?プラスチック?木片?・・・素材も気になりますが 意図するところは何なのかも気になります。
よくわかりませんでした。(^_^;)



第三部
「紅葉狩」
勘太郎丈・更科姫 多少、台詞の声がかすれる感じもございましたが、品があって楚々とした更科姫です。
ワタクシ、もっとゴツイ感じをイメージしておりましたので(笑) 存在感はございますが、体格の大きさを感じさせないところが良いと思いました。
前シテの踊りは 丁寧ですが、一つひとつをきっちり踊っているのがわかる様な感じで おおらかさと申しましょうか、可愛げと申しましょうか そういう感じに欠けるように思います。
また、所作にのびがなく 踊が縮こまっているようで 全体に踊りの大きさが感じられません。
丁寧で一生懸命な雰囲気が伝わるので チョッと残念な気がいたします。
前シテ後半、鬼であると事を見現すあたりも もう少し加減があっても良いかもしれないと思いました。
鬼ですが鬼女ですので。(^_^;)
後シテは橋之助丈との所作立てが大きくて良かったです。
橋之助丈・維茂はドッシリとした重圧感はあるのですが もう少し艶のある上品な雰囲気が欲しいと思いました。


「愛陀姫」
この舞台はオペラの「アイーダ」をもとにした野田秀樹作・演出の舞台ですが これまで、野田氏ももちろんですが 串田氏、渡辺氏、蜷川氏など いろいろな‘これも、歌舞伎なの?‘っと思える舞台を見てまいりまして おかげさまで、すっかり‘歌舞伎らしくない歌舞伎‘に慣れてしまったようで(笑) 今回の舞台も、幾つか‘ふ〜ん‘っと思ったこともございましたが それほど違和感なく見る事ができました。(^^ゞ
音楽が録音で生で無いのですが 今回の舞台がかなり従来の歌舞伎から遠いので(^^ゞ かえって、気になりませんでした。
トランペットなど 歌舞伎の舞台ではありえない楽器の使用もあるのですが これも、チェンバロがOKなのであれば良いんじゃない っと、思いましたし 像さんも、以前歌舞伎座で見たマンモスよりはゼンゼン違和感がございませんでした。(笑)
また、各キャラクターが自分の心情を台詞にして表面に出す手法は 歌舞伎ではあまり見られませんが この舞台が野田氏の舞台であれば、少しも違和感のない事だと思います。
私は夢の遊眠社の舞台で野田氏が浪々と話す自身の内なる台詞を聞くのが好きでした。(笑)
今回の舞台は野田氏の野田氏らしい作り方で出来上がった舞台だと思います。
ですが、この野田氏の舞台は 勘三郎丈が濃姫をお勤めになる事で みごとに歌舞伎になっているのだと思います。
歌舞伎役者が勤める舞台は歌舞伎だ とか 歌舞伎は役者を見るものだ とか 聞いたりする事がございますが そういう事では、今回の舞台は勘三郎丈の濃姫ゆえに歌舞伎になりえた舞台の様に思いました。
もとのオペラの「アイーダ」はアイーダとラダメスの悲恋のお話しですが 「愛陀姫」は勘三郎丈が濃姫をお勤めになる事で 性、自我、他我、そしてどうにもならない事が分かっていても止められない何か こういったとても人間臭いドップリとしたものが見えてきます。
タイトルは「愛陀姫」ですが この舞台は濃姫の葛藤の舞台で、オペラには無いラストになります。
駄目助左衛門はけして自分を見る事はありえないと思い知らされた濃姫は それでも、歩み続けていきます。
それでも、生き残ったものは生き続けなければならない 濃姫の突き抜けた強さを見るようです。
幕切れ間近 牢に入れられた駄目助左衛門を説得する濃姫 二人のやり取りの緊迫感は最高です。
駄目助左衛門が愛陀姫への想いを話す度に 打ちのめされ、思い知らされる濃姫が その辛さゆえ、これから先を生き続ける覚悟をするのだと納得できます。
「アイーダ」をもとにしていながら 視点がクッキリと異なる‘野田版‘の舞台 勘三郎丈に濃姫を配した人は超賢いと思います。(笑)
久しぶりに見た勘三郎丈のシリアスな舞台ですが サスガに上手いな〜っと、嬉しくなりました。


以上、ザット簡単に感想など書かせていただきました。
資料などはマダ見ておりませんので 思い違い等ございましたらお許しくださいませ。
後日に、もう少しまとめまして感想など書かせていただきたいと思っております。


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【2008/08/17 23:43】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(4) |
8月納涼大歌舞伎・第一部「女暫・三人連獅子・らくだ」感想など
8月歌舞伎座080811

11日に、8月歌舞伎座・第一部「女暫・三人連獅子・らくだ」を見てまいりましたので感想など書かせていただきます。
全体にはサックリ軽め 夏の暑いさなか、楽しくお芝居を見て一時を過ごしましょう っと、いった感じです。(^^ゞ
気楽に見られて良いのですが チョッともの足りない気もいたしました。


○女暫
この舞台は「暫」の女形バージョンで、お話の流れなどは「暫」と同じです。
初演は1746年で、現行の上演形態になったのは1901年(M34)だそうです。

早神楽の鳴物で幕開き、花道から芝翫縞に裏梅の模様の衣装で女奴の出 上手山台は2挺2枚の大薩摩 オキから舞台の神社廻廊が左右に開いて 下がり端の下座で二重正面にウケの蒲冠者範頼・彌十郎丈一行と 下手よりの平舞台に太刀下の清水冠者義高・高麗蔵丈一行の出になります。
蒲冠者範頼・彌十郎丈、大きくて良いのですが 悪公卿の不気味さはイマヒトツです。
轟坊震斎・勘太郎丈と若菜・七之助丈は、共にきっちりお勤めですが それ以上でもそれ以下でもなく 猪俣平六・亀蔵丈は台詞などはさすがに上手いのですが、もう少し大きさが欲しく どちらも可もなく不可もなくという感じです。

岩戸神楽の鳴物で花道から成田五郎・市蔵丈の出になります。
台詞や雰囲気は憎々しげですが(笑) 嫌味が無いので、様式として見ることができて良いと思います。

舞台に皆が揃って、腹出しが太刀を抜くところに 揚幕の中から巴御前・福助丈の「しばらく」が聞こえます。
私の観劇日は11日だったのですが この日の一番初めの「しばらく」、チョッとタイミングが遅かったような声が小さかったような そんな気がいたしましたが・・・気のせいだったでしょうか・・・?
ですが2回目からの「しばらく」は大きくてしっかりとしてとても良かったです。

大薩摩のヨビから巴御前・福助丈が花道に出ます。
柿色地に祗園守の紋の衣装で、花道七三でツラネになります。
女形の柔らかさはございますが しっかりとして勢いの感じられる、聞き心地の良いツラネです。
ケッコウ長い間花道七三居るので 3B席からですと上半身しか見えないのですが(笑) 横顔がとても綺麗に見えました。
ようやく舞台に出て中央で決まる見得も大きいです。

この後に手塚太郎光盛・三津五郎丈が出るのですが まだ姿の見えない時の第一声「かしこまってござりまする」の台詞が抜けるような声でスゴク良いです。
けしてでしゃばる事なく それでいて、張りがあってキリット舞台がしまって 舞台に上がると、すごく若く見えるのですね。
小気味良い感じなのです。

後半になるにつれてドンドン舞台が大きく良くなります。
幕切れ前、巴御前の構えた黒漆塗りの太刀がとても美しく見えました。

巳之助丈は声が落ち着いてきたのでしょうか、台詞が以前より聞き取りやすくなっていたように思います。
高麗蔵丈、すっきりした品のある義高です。
紅梅姫・新悟丈はマダ声が辛いです。
木曽次郎・松也丈の台詞のキッパリ感、京蔵丈・局の落ち着いた感じが共に良いです。

定式幕が引かれまして幕外になります。
ここから舞台番・勘三郎丈が出て 巴御前・福助丈に六方を教えます。
‘青葉台の目の大きい人‘っと言うのは、毎回の台詞なんでしょうかね。(笑)

全体には それほど大きく重圧な篤みのある舞台には思えませんで 軽めのあっさりした感触でした。
う〜ん・・・まあ、納涼歌舞伎なので こんな感じなのかな〜 っと、いうところでしょうか。
大歌舞伎というのであれば チョッと物足りないかもしれません。(^_^;)




○「三人連獅子」
今回の舞台は1908年(M41)初演の舞台だそうで 父・母・子の三人の舞踊になります。
舞台面の柔らかな配色や、振り付けが上方舞踊の楳茂都(うめもと)流ということもあってか(楳茂都連獅子というそうです) 全体にホワットした感じの舞台に思えました。

幕開きは山おろしの大太鼓 上手に長唄囃子の雛壇 舞台中央に牡丹の飾の付いた山 全体に淡い色彩で、見慣れた連獅子とは舞台面がかなり違います。

大薩摩で「戯れ遊ぶ石の橋」から一声で花道から3人の出になり 花道七三で扇を使って踊ってから舞台に上がります。
この3人は狂言師ではなくて 初めから獅子の親子で舞台に出ます。
平安王朝風な衣装で、これに親(父)と子は袴 また鬘は、親獅子はさげ髪の鬘で子獅子はみずらの鬘です。
私だけかもしれませんが この衣装や鬘、連獅子という舞踊のイメージとイマヒトツ合わないような気がいたしました。

前半は父母子の3人の 家族的な雰囲気を見せる様な踊りです。
ですが、これも緊迫感のある連獅子のイメージとはどこか違っているようで 好みですけれど、私はあまり良いとは思えませんでした。
何と申しましょうか 石橋物の幽玄な雰囲気やスケールの大きさが削がれてしまっていて 良く言えば分かりやすい、辛辣に言えば巷の良くありがちな家族愛の感じです。

一度3人が下手に入り 大太鼓の風音から、オキで大薩摩「それ清涼山の石橋は」となり 再び親(父)獅子・橋之助丈と子獅子・国生丈が白と赤の獅子の毛の鬘を付けて舞台中央の山に上がり ここで親(父)獅子が子獅子を谷に落とすと、母獅子が舞台下手から出ます。
子獅子は父と母が揃ったところで1度は谷底から戻るのですが 再び親(父)獅子に谷底に落とされます。
子獅子を谷に落とそうとする親(父)獅子と躊躇する母獅子が対峙して踊るのですが 親(父)獅子・橋之助丈が早間のキレのある振りで ここは力強さを感じて良いと思いました。
再び落とされた子獅子は 舞台中央の山から手前のセリに落ちて そのままセリが下がって姿が見えなくなる演出です。
しばらく親(父)獅子と母獅子が谷底を捜し 子獅子は花道からの出で谷底から戻ることになります。
幕切れ前は3人の毛振りで ここは3人とも揃っていて綺麗な毛振りでしたし ラストも勢いのある毛振りで国生丈の頑張りに拍手でした。

私の連獅子に対するイメージが先行してしまったからかもしれませんが ラストは盛り上がりましたが、そこまでがイマヒトツで 緊張感やスケールの大きさがイマヒトツ感じられませんでした。
連獅子は親子の情をテーマにしていますが 情を感じると言うより、そのまま見えてしまって趣に欠けるように思いました。
勢い、力強さのメリハリもあまり感じられなくて 幕切れ間近まで展開が多少平淡に感じられました。
舞台面の色合いなどは綺麗で 見た目に分かりやすい舞台ですので このあたりは好みなのだと思います。




○「らくだ」
この舞台は落語をもとにした岡鬼太郎作の新歌舞伎で、1928年(S3)に初演されました。
今回の上演時間は50分ほどなのですが とにかく面白くて、久しぶりに大笑いしてしまいました。

三津五郎丈・半次のチャキッと粋な感じ 勘三郎丈・久六のボヤッとした面白さ 市蔵丈・左兵衛の世話の家主な雰囲気 彌十郎丈の大柄な家主女房 そして亀蔵丈・馬太郎の怪演(爆笑) どれもスゴク良くて面白いです。
小山三丈の台詞もそれなりに入っていましたし・・・。(^^ゞ
特に、亀蔵丈と三津五郎丈は一緒に(笑) ‘双面‘とか‘梅ヶ枝‘とか、お二人ともホントニご苦労様でございます。
家主の家で亀蔵丈・馬太郎に常磐津で‘双面‘を躍らせた三津五郎丈・半次が、勘三郎丈・久六に「俺はもうこれ以上ダメだ」って言うのですが 勘三郎丈、どう見てもマジで笑っていました。(爆笑)
ここ、ムチャクチャ面白かったです。(^^ゞ

全体には かなりドタバタな感じの舞台で、理屈なしで笑って見ると面白いです。
ですが、お話としてはスゴク面白いのですが 軽めで、その場限りな感じもいたしました。
時折見える世話物の雰囲気に この配役であれば、もっとじっくりと味があり篤みのある世話物の舞台が見られそうだと思ってしまいます。
三津五郎丈・半次の粋なところや市蔵丈・家主の台詞が良く 家主の家で三津五郎丈・半次と市蔵丈・家主と彌十郎丈・おいくが話しているところなどは台詞のやり取りに世話の雰囲気があって良かったです。
世話物の雰囲気を十分に感じ取れるような舞台で、もう一度じっくりと見てみたいと思いました。
で・・・‘かんかんのう‘というのは長崎から流行した中国風の踊りなのだそうですが 舞台で三津五郎丈がおっしゃっていた‘雨の夜‘ってなんでしょう?


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【2008/08/13 00:33】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(0) |
国立大劇場「義経千本桜 河連法眼館の場」子供の感想など
国立「千本桜・河連法眼館」観劇080721

前回のエントリーは私の感想などを書かせていただきましたが 今回は一緒に見に行きました子供たちの簡単な感想など書かせていただきます。

まず、今回の観劇にあたり 私は特別に子供たちに前知識を与えてはおりません。
長男は以前TVで放送していた 確か、勘三郎丈の襲名興行を追いかけたTV番組だったような気がするのですが この放送でほんの少しだけケレンを見た事がございました。
ですけれど「義経千本桜」全体のお話も「河連法眼館の場」も知りません。
なので ほぼまっさらな状態での観劇で その感想などを聞いてみました。
質問はいたってシンプルで 「感想を聞かせて?」 です。


その1.長女の感想
○衣装がスゴイ。
私は源九郎狐の白い衣装かと思ったのですが それも含めて、他のお役の衣装もスゴク素敵だと思ったようです。
へ〜・・・そんなところを見ていたんだ。 っと思ってしまいました。(^^ゞ
○狐が可愛かった。
ちなみに、この狐は「歌舞伎のみかた」で登場した白い狐ではございませんで 歌昇丈の源九郎狐のことです。


その2.長男の感想
○生で見たケレンがすごかった。
唯一、ほんの少しですが「河連法眼館の場」 ケレンのみ見た事のある(^^ゞ長男は 観劇前から源九郎狐の出など、ケレンを楽しみにしていたようなのですが 生の舞台で見て、結構感激したみたいです。
これなら 澤瀉屋型はもっと喜びそうです。(^^ゞ
○狐が可愛かった。
これも、長女と同様 歌昇丈の源九郎狐のことです。


その3.次男の感想
○狐が可愛かった。
今回、次男は初めて生の歌舞伎の舞台を見ました。
席が離れていた事もございまして 大丈夫かな〜? っと、思ったのですが 場内に居るときからかなり反応が良くて 前向きに見ていたようでした。(笑)
「歌舞伎のみかた」の後に20分の幕間があるのですが その時に、わざわざ私の席まで来まして 「ドロドロドロの太鼓って 狐が変身する時に聞こえるの?」 っと、聞いて行きました。
どうも、次男のイメージでは 特撮の様に、源九郎狐が忠信に変身する絵が思い浮かんでいたようです。(笑)
でも、聞きに来るくらいなので 何か残るものがあったのだと思います。
また、私が感想を聞いた際に 「親孝行なんてしてやらないからね〜。」 なんて憎たらしい事を言っていたのですが(^^ゞ こういう言葉が出るのは、おそらく舞台のお話がそれなりに分かったからなのだろうな〜 っと、思いました。
で、次男が言った狐もやはり源九郎狐のことです。


今年の子供たちの歌舞伎体験は 今回の舞台だけなのですが かなりシッカリとした正統な舞台を見る事ができたと思います。


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【2008/07/22 23:33】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(2) |
国立大劇場「義経千本桜 河連法眼館の場」感想など
21日に行きました国立大劇場「義経千本桜 河連法眼館の場」の感想など書かせていただきます。
今回の観劇は私1人ではございませんで 子供3人を連れて行きましたので、かなりヘトヘトになって帰宅したのですが 舞台に集中したい私には幸運にも(笑)、GETできたチケットの席が4席とも場所がバラバラで 観劇中に全く子供を気にすることが無かったので(気にしたくても子供の姿が見えませんので) 子連れで出かけたわりにしっかり舞台を見る事ができました。(^^ゞ

で・・・今月は歌舞伎座でも「義経千本桜」を上演しておりまして 「河連法眼館の場」に関しては澤瀉屋型と音羽屋型の違いはございますが 同じ内容の舞台を上演しています。
とりあえず それなりに(^^ゞ どちらも拝見いたしましたが 「河連法眼館の場」については スミマセン、私は国立に一票です。(^_^;)

まず全体には 「義経千本桜」は義太夫狂言ですので、台詞や所作も含めて全体の流れの間が良いと思いました。
これは歌昇丈ももちろんですが 種太郎丈、高麗蔵丈、京蔵丈など全体のアンサンブルがとても良いのだと思います。
上手く書けませんが・・・何と申しましょうか・・・義太夫狂言としての平均点が高い感じ あるいは、出演者全てが義太夫狂言を意識して演じている雰囲気を感じる 「義経千本桜」の「河連法眼館の場」を見たと思える舞台です。
客席も含めて ホントニ!良い舞台です。




○「義経千本桜 河連法眼館の場」
前後いたしますが 初めに「義経千本桜 河連法眼館の場」の感想を書かせていただきます。
今回の舞台は富十郎丈監修の舞台で音羽屋型の舞台です。
ですので 宙乗りなど、より見た目に派手な演出はございません。

幕開き、舞台は河連法眼の館 舞台二重で京蔵丈・飛鳥が出迎えるところに、花道からの出で橘三郎丈・河連法眼が帰宅するところから始まります。
今回の舞台では、導入部分になりますが 河連法眼の戻りから始まり、飛鳥のくだりがございますので より状況が緊迫していることが分かります。
橘三郎丈・河連法眼、京蔵丈・飛鳥どちらも品があり良いと思います。
また、京蔵丈・飛鳥は 落ち着いた雰囲気が舞台全体に重みを感じさせ さらに、台詞のたっぷりした感じ、間が良いと思いました。

河連法眼と飛鳥の話の後、舞台奥から種太郎丈・義経の台詞「法眼、帰りしか」っと聞こえます。
この一番初めの台詞で‘ほ〜!‘っと、思いました。
まだ姿は見えないのですが 台詞は若い声ですが雰囲気・間はちゃんと義太夫狂言の台詞に聞こえました。
舞台に出たところの見た目はとってもお若いのですが・・・って、本当にお若いので しかたないのですが(笑)・・・きっちりお勤めで、大健闘だと思います。
じつは 種太郎丈、まだお若いので どうなのかしら?っと、思っていたのですが 若くて安定していないところはございますが 台詞も声が裏返ったり、かすれて聞きづらい事はなく 全体の雰囲気も、間がしっかり義太夫狂言の間になっていると思いました。
お役に対する篤みは年齢や経験もございますので 平成元年生まれですから これから期待してしまいます。(^。^)

舞台に義経が出たところで 竹本の呼びから、歌昇丈・忠信が花道から出ます。
今回は子供を連れて行きましたので 私にしては珍しく1階席で(笑) 歌昇丈・忠信が鳥屋を出たところからしっかり見る事ができました。
出のところから とっても大きく、場内がキリット引き締まる感じがするのですが 圧倒するような威圧感ではなく 雰囲気に‘情‘がにじみ出るような感じです。
まず、花道七三までのゆっくりした歩み 七三で太刀を手にして腰をかがめた時の様子 舞台に上がって下手での義経に対しての様子に 義経をここまで訪ねて来た忠信の真面目な忠臣や 義経への深い情を感じます。
ここまで訪ねて来て義経に会えて本当に良かった っと、いう様な思いがとてもよく伝わります。
本当にこのあたり 義太夫狂言のコッテリした感じが見えてきて すごく良いのです。
それと やはり台詞が良いです。
「コハ思ひがけなき御仰せ」から「イヤ静御前を預けしなんど、御諚の趣きかつ以て身に覚へ候はず」までの台詞が大きくてしっかりしていて 聞いていてワクワクしてきます。
この後、もう1人の忠信が現れたと知らせがあり下緒を腕に巻くところも 偽忠信を花道にキット見込んで、今の状況をグッとこらえる感じが伝わります。
静御前の出の後に上手に引っ込みますが 花道を見込んでの見得の決まりもたっぷりと大きく 向うに居る偽忠信への意識がはっきり見えてきます。
その時々の心情がしっかり伝わるハラのある舞台です。

高麗蔵丈・静御前は 種太郎丈・義経と並びますと やはり貫禄が見えてしまう感じで、年嵩の静御前なのですが(^^ゞ 歌昇丈・忠信に対しては気にならず しっかりとして落ち着いた良い静御前だと思いました。
やはり、台詞の雰囲気が良いように思います。



後半、警護の腰元がこの場を去ってから 上手の御簾が上がって竹本が朋太夫から東太夫に代わります。
竹本のオキから舞台に高麗蔵丈・静御前が出て初音の鼓を打ちます。
で、歌昇丈・源九郎狐の出になるのですが ここ、国立の客席の反応がスゴク良かったです。
すごく素直な反応なのです。(笑)
21日は夏休み入ってすぐでしたし 親子で楽しむ歌舞伎教室の期間中ですので 学生服を着た中高生は見かけませんでしたが 親子連れの小中学生が結構多かったのです。
親や兄弟、祖父母、など お身内と来ている場合が多いようなので わりと騒いだりはしなくて 皆様それなりに真面目に見ているのですね。(中には携帯を見ているお子様も居ましたが・・・)
また、初めて「河連法眼館の場」を見る人が多いのでしょう(っと、申しますか歌舞伎が初めての人が多いのですね) 場内が一瞬ザワメキまして 私の席の周りでは「どこから出てきたんだ?」っという子供たちの呟き声が聞こえました。
さらに、この場の源九郎狐の出 国立の方が鮮やかです。(^^ゞ
やっぱり・・・建物の新旧のためなのでしょうか?

で、ここからもう歌昇丈・源九郎狐がとても良いです。
ます狐言葉の語尾がちゃんと詰まっていて わざとらしさを感じることなく しっかりと情が伝わります。
それと所作が一つひとつ丁寧で綺麗です。
確かに初音の鼓に使われた狐の子ですが 子の狐であって幼狐ではなく、孝行のためにこの場に居るのであって 甘えるために居るのでは無いことがはっきり分かります。
久しぶりに自立した源九郎狐を見て嬉しくなりました。(^^ゞ
ですので「成程、雨の祈りに二親の狐を取られ」からの長い物語の台詞を聞いておりましても 狐言葉の台詞や雰囲気に違和感を感じませんし 「お名残り惜しかるまいか」のあたりからは もう、胸が詰まって泣けてきます。
また、下手の生垣に入るまで 竹本にのって続く所作も わざとらしさや幼さ、女狐のような雰囲気は全く無く 一つひとつがきっちり丁寧に決まって見えます。
しっかり伝わる源九郎狐の親への情に この後に、静御前が鼓を打っても 源九郎狐の孝行の想いを親として嬉しく想うからこそ 今の状況に、親狐の初音の鼓が鳴らなくなるのだと納得できます。
子供がこんなに悲しく想っているのに親が悲しくないはずが無いと思いあたるのです。
すごく情を感じさせる歌昇丈・源九郎狐です。

義経に呼戻されて再び舞台に戻って初音の鼓を貰い受ける源九郎狐ですが 「ナニ、その鼓を下されんとや」から「返へすがえすも嬉しやな。」までが 歌昇丈・源九郎狐、内側から嬉しい気持ちが伝わる感じで 見た目にどうとかではなくて、その様に思っているから見えるような あざとさを少しも感じさせない嬉しさが見えてきます。
鼓に頬を寄せて喜ぶところなど こちらも嬉しい感じで泣けてきます。

荒法師・化かされとの立ち回りから竹本の三味線が連弾きになります。
荒法師は3人ですが 歌昇丈・源九郎狐の決まり決まりがきちっとしていてとても丁寧です。
幕切れ前は上手の桜に上がって決まりますが 鼓を貰い、荒法師との立ち回りから桜の木に上がって決まるまで 楽しそうな嬉しそうな雰囲気を感じる源九郎狐で 見終わった後にとても良い気分になります。
最後の幕切れまで 心情としての嬉しさがしっかり伝わります。


今回の歌舞伎鑑賞教室、かなり良かったです。
できれば 歌昇丈の忠信で歌舞伎座で‘忠信編‘を通しで見たいですし もっと、いろいろなお役で歌昇丈の舞台を拝見してみたいと思いました。





○「歌舞伎のみかた」
国立ならではの大セリと回り舞台を使って幕開き 大セリの上に居た狐が花道スッポンに入ると 替わって宗之助丈がスッポンから出ます。
ここの出も、スッポンを半分ずつ上げ下げしての出になります。
舞台機構の解説という事で 大セリ、回り舞台の説明があり 続いて、上手下手の竹本と黒御簾の説明がございました。
今回は電光掲示板も上手下手にございまして竹本の語りを映しています。
黒御簾の狐の出に聞こえるドロドロドロの音、雷序について話がございまして ツケの説明 その後に、これから上演いたします「義経千本桜」の説明が始まり その繋がりで、鼓の説明をしてくれます。
鼓というのは 桜の幹の硬い部分でできた胴と、馬の皮の部分でできていて これを紅花で染めた麻紐、縦調べと横調べで組み立ててあるのだそうです。
実際に舞台上で胴と皮を調べを使って組み立ててくれました。
高い音(‘ち‘の音だそうです)は左手で調べを掴み 低い音(‘ぽん‘の音だそうです)は左手を離すのだそうです。
説明をしてくださったのは田中佐吉郎さんです。
で、ここから再び「義経千本桜」のストーリー説明に戻り 「鳥居前」になります。
忠信・蝶十郎丈、静御前・京紫丈で 「鳥居前」の後半部分を見せてくれます。
このお二人が、なかなか良くて 忠信・蝶十郎丈は大きいですし、静御前・京紫丈はとても可愛いです。
「鳥居前」の立ち回りの後 宗之助丈が「吉野山」の説明をして解説が終了いたします。
幕切れは宗之助丈が花道スッポンからの引っ込みで 入れ替わって狐が登場、そのまま狐の狐六方で幕になります。(^^ゞ
全体には 順を追ってシンプルな解説ですが 分かりやすく、それでいていろいろ工夫も見える 楽しい「歌舞伎のみかた」です。
おまけ(^^ゞ
舞台の仕掛けをこちらで見る事ができます。


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【2008/07/21 23:30】 歌舞伎 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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